八国山緑地の麓に位置する新山手病院は、アニメ「となりのトトロ」の中で主人公である子供たちの母親が療養している病院のモデルとなって描かれています。アニメの中で、子供たちが木の幹に座り病室を見ていたシーンは特に心に残るものがありますが、そのままの姿でそびえているヒマラヤ杉の古木を囲んで建っています。アニメで描かれていた頃から時を経て、医療の動向と共に現在までに急性期機能を高めながら発展してまいりましたが、病院の理念である「正しい医療・温かな看護」は変わらず基軸となっています。正しいと判断できること、温かいと感じる看護を行うためには、専門職として自ら学び続けること、看護をする人としての義務を日々顧みる自分たちであることが求められます。
新山手病院は、自然に囲まれた中で考え研鑽できる環境があり、日々の看護や看護師としての自分を顧みながら人間性豊かな人に成長していけると考えています。
看護は、「現実と向き合いながら相手の気持ちに働きかける」とされるきびしい仕事ですが、患者さんに貢献できたと思える瞬間にやりがいを感じることが出来る素晴らしさもあります。この瞬間を、看護職全員で感じ取り共有するために、一つになって取り組むことで患者さんへの貢献度がより高められたと実感できる看護が出来るのではないかと思います。